購入事例
打楽器製作を仕事にする私ですが、婚約中でもうすぐ結婚する彼女と住むための家、そして仙台での楽器製作拠点(工房)を構えたいと考えました。工房自体は6畳ほどのスペースがあればよく、それ以外は居住用にリフォームして使います。古民家には趣きあると考えているので、外観にはこだわりません。彼女も築年の古い家で育ったためか、外観は気にせず畳の部屋が一番好きな気の合う2人です。工房には防音処理を施しますが隣りの家と離れて周りに迷惑をかけない環境、薪が拾えてストーブに使えるような自然豊かな場所、ちょっとだけ野菜が作れるような畑が付いている。また、楽器のお客様が来た時に車が2台以上停められる場所がある。そんな物件を探していました。
ネット広告で家を探しグーグルマップで確認していたら、仙台の芋沢に良い物件を見つけました。いぐ根に囲まれた家、隣りとの距離も50m以上、家の前には畑があってたくさん野菜が作れそう、5㎡幅の市道からの進入路は舗装済で広く、車も3台ぐらい止められる。家の裏には林があって薪を拾うこともできそうで、これだと思いました。
ご案内した物件は築年60年以上250万円の中古住宅でした。敷地は194坪、建物は和室8、洋室1室の9DK、広さは50坪あります。駅からは橋を渡って徒歩21分の郊外型物件ですが、その分、ゆったりとした静かな環境を楽しめます。宅地の周りは畑ですが、一部は雑木林となっており、市道沿いの桜や柿の木が季節を感じさせます。売主様からは、管理を手伝ってもらえるなら、木を切っても、畑を耕作しても良いとのお話もいただいています。建物も構造がしっかりしているので、若干のリフォームで手を加えることで、まだまだ使える物件です。
良さをアピールするだけでなく、物件の不都合、土側溝が埋まり床下の湿気が抜けないため排水溝が必要なこと、一部床板の腐食や根太のシロアリの被害、残置物の不具合等も丁寧に説明しました。リフォームの範囲によっては、2LDKの新築物件が買えそうなこともお話ししました。しかし、買主様からは、「床板自体はそれほど費用がかかるわけじゃないですし、機能的に住めるようリフォームは加えますが、工房に適したこの環境としっくりくる建物が気に入りました。桜の木も僕らを待っている気がします。」。そこまで気に入っていただければ、営業としての仕事は軽く肩を押してあげるだけです。売主様と連絡を取り、畑の管理を前提に農器具を無償で提供いただくとともに、ゆくゆくは、農地の取得に向けて協力いただけることになりました。「そういえば、桜の木にテングスが付いてましたね。あれも早く処理しないとだめですね。それから、残置物も、そのまま置いて行っても良いですよ。使えるものは大切に使わせていただきますから」。使えるものは壊すことなく、そのまま利用していきたい。買主様の思いが、売主様の思い出への気配りになっていると感じた物件購入でした。家は生活のよりどころであり、仕事場にもなります。買主様のご健勝ご発展をご祈念いたします。